AI に Harry Potter 全7巻を覚えさせ、そこから新しい章を書かせたらどうなるか?
こうなりました。
https://twitter.com/botnikstudios/status/94062781225969664
Botnik Studioという、人間と機械の編み出す文章を編纂して実験的に公開しているサイトが投稿したものです。
いやこれとんでもなく面白い。原作を読んだ人なら分かると思いますが、文体はハリー・ポッターそのもの。でも内容がぶっ飛びすぎていて、腹筋崩壊ものです。
まずタイトルからして「ハリー・ポッターと灰の山のように見えるものの肖像画」って、なんだかズッコケ気味。そして章タイトルが「ハンサムなやつ」。ふむ…
早速本文を読めば、最初の文章からすでに笑いがこみ上げてきます。
ハリーは「魔法は良いものだ」と思っているし(そりゃそうだ)、ロンが激しいタップダンスをしてたり、ハリーと目が合ったロンが急にハーマイオニーの家族を食べ始めたり(って、自分も家族やん?)、いきなりハリーがゴーストになってたり、吸魂鬼同士が挨拶のチークキスをしていたり、ハーマイオニーが吸魂鬼の着てるTシャツに書いてある内容に起こって顔面を泥に押し付けたり、ダンブルドアがカエルに手を置いて「お前は今からハグリッドじゃ」って命名してたり(本物のハグリッドはどこへ…)、ハリーが夏の間中階段を転げ落ちていたり…
とにかくカオスなので読んでみてね。和訳を読むより実際に原文を読んだほうが200%面白いですよ。
さて、充分笑い転げたあとに、自分でも不思議なハリーポッターを書いてみたい方はこちら。ブラウザ上でタップするだけで予測変換のように次のワード候補を挙げてくれるツールです。Botnik Studioの人達はこれを使って書いていたんですね。
https://twitter.com/botnikstudios/status/940707220324356096
私もちょっと試してみました。
6つの単語の候補が表情されるので、好きなものをタップして選んでいきます。いいものがなければシャッフルボタンで新しい単語セットをもらうこともできます。
文章の生成は半自動、半手動ってことですね。
どういうこっちゃねん。
自分で入力することもできるので、最初に単語を入れてから文章がどのような奇天烈な方向に発展していくのかを見守るのも楽しいですよ。
いやしかし、機械は文体を真似ることができるという良い例ですね。あとは内容がしっかりすれば、本当にゴーストライターになれるかもしれません。きっとこの先数十年はまだその心配がないでしょうけど、いつかはAIが書き出す物語に感動する日が来るのでしょうね。怖いような、楽しみなような。
