ここからまた進むと袁家界の岩柱たちがお出迎え。特に印象的な形をしている岩山や風景には名前が付いている。
百元大钞(百元紙幣)の岩々は、昔の100元札に載っていた4人の偉人が並んだ姿に似ていることからこの名で呼ばれているそう。
確かに左向きにまっすぐ背を伸ばして立っている人々に見える。
ほど近い場所に立っている一本の岩柱が特に気に入った。ほぼ直角に削れている上方部分があるのが本当に不思議。そこから生えている針葉樹の真っ直ぐさも良い。
光の当たり方も相まって、とても神秘的な雰囲気を感じた。
形状からなんとなく原神の懸練山を想起。(全体的に絶雲の間・華光の林の雰囲気があるのは言わずもがな)
神亀の岩に池。雨乞いの儀式に使われた池と岩らしい。ここには実際に小さな亀が泳いでいて、壁から陸に上がろうとしていて苦労していた。
映画AVATARの舞台になった乾坤柱(またの名をハレルヤ山)では、登場人物の真似して鳴き声のような呼び声を出す人が数人。
格子状の床部分から真下の深い森が覗ける橋もあり。
橋を渡って裏側から見ると、てっぺんには枯木が一本。こちらからの見た目の方が好きかも。
最後は迷魂台へ。魂が奪われるほど景色が素晴らしいことから付けられた名。
噂に違わず実に絵になる風景であった。中央の螺旋状になっている岩が良い。
風も気持ちよく、光の差し方にずっと見とれていた。
この山中の宿の特別なところは、園内にある宿という便利な立地だけでなく、宿の裏山に上って夕日を眺めに行けるところ。
この広大な国立公園内にある宿はBooking.comで見ても2件ほどしかないのでラッキーだった。
お茶畑の間を通る時に初めて見たかもしれないお茶の木の花。
所々に看板は出ているものの、途中の分かれ道で道を間違えそうに。
結構急な斜面を登ったりするので体力がいる。滑らないしっかりした靴で臨むべし。
そうして登った先には感動で思わずため息の出る景色。
辺りをオレンジ色に染め上げる太陽。空気遠近法で光に融けていく山並みの奥行き。
だんだん濃くなる山の青色も合わせて見事な夕焼けだった。
後から来た同じホテルの宿泊客も一緒に、ただ涼しい風を感じながら静かに落ちゆく太陽と深い山々を眺める。
少し雲が遮ったと思ったら山までに隙間が空いていて強烈なオレンジ色の楕円に。
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| 咸蛋(塩卵)の黄身のような太陽。 |
我が人生で一、二を争うほど最高な日の入りでした。
張家界に来たいと思ったきっかけである原神の風景とも並べて写真撮ってみたり。
今日は予定が盛沢山。朝5時に起きて張家界の岩柱が雲海に浮かぶ様子を見に行く。
ロッジのオーナーに200元を払い、霧の山道を車で送ってもらう。対向車がほぼないとはいえ真っ白な景色の中を飛ばすのはなかなか心臓に悪い。
結構走って辿り着いたのは天子山のロープウェイ駅の奥、昨日最初に景色を見た場所であった。
来たばかりで空が少し赤くなってきたところ、合間に雲海に呑まれる山々が見える!
しかし15分も経つと雲がどんどん流れてきて周りが真っ白になって山が見えなくなってしまった。
太陽が出てくれば少しは霧も晴れるかなと期待し、穏やかな風が流れる音をBGMに八段锦で体をほぐす。流れていく雲の中、これまでで一番高くて空気のいい場所での運動だ。
いつの間にかロープウェイのテスト運転が始まっている。日の出の時間が近づくにつれ周りは明るくなったものの、残念ながら日の出の時間に太陽も雲海に浮かぶ山も見えず。こういうのはお天気次第だから仕方ないね。
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広大な園内の入場状況や各地のライブカメラ映像を映す電光掲示板。 (写真にはうまく映らない) |
バスが動き出す時間まで休憩所でのんびり過ごしたあと、ロープウェイで天子山に上がってきた最初のお客さんたちと一緒に、袁家界を経由して楊家界へ向かう。
霧があまり関係なさそうな渓谷の散歩を先にしようかと行動開始したら、マイクロバスに乗って山道を行くあたりで霧が晴れて砂岩の柱たちが再び見えるようになった。これは嬉しい。
ルート変更なしで、まずは少しだけ楊家界を散策。
自然にできた長城と名付けられた地形。万里の長城に似てるかな?
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| 烏龍の実。美味しいのかしら。 |
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| これは落ちてた栗。 |
ここから下りのロープウェイに乗る。断崖絶壁に立つお寺や仙人のような姿の岩柱を観察。
だんだん晴れてきた空の下、ロープウェイの下側の駅に降り立った。次の目的地へのバスが出る時間までのんびり小川を見て過ごす。
龙凤庵(龍鳳庵)と名付けられた尼寺から続く林の中のボードウォークを下っていく。気温も風もちょうどよくて気持ちいい。しかし野生の猿が出るらしいので注意。
バスに乗って再びロープウェイへ、次の目的地は黄石寨。今回は足元が透明のキャビンに当たった! ランダムらしい。さらに空中散歩気分。高所恐怖症の人は大変かも?
上に到着したらまずご飯屋さんにてお腹を満たす。ここからも様々な奇岩の風景を堪能できるルートがいろいろあるようだ。
今回は時間と体力を鑑みて、短めの青(緑)のルートの右半分くらいを見に行くことに。
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| 双門迎賓 |
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| 張良挂印 |

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| 「張家界には仙人がいる」 |
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やんちゃをしていた孫悟空を懲らしめた仏様の指、五指峰。 五本よりも多く見える気がする
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六奇閣という目立つ塔の上からの景色も良い。ここの太鼓は自分の願いごとに合わせて叩く数を変えるそうだ。
全てに良いことがあるように5回叩いておく。
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| 九重仙閣(中央) |
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| 神来峰 |
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| 湿度99%とな⁈ |
ロープウェイで下山したら、今度は金鞭渓景へ。
入口付近にはユネスコ世界遺産登録の記念石碑(黒と金で威厳ある)と、ここのマスコットらしい青いお猿(でっかい)が。
入口でいきなり野生の猿の群れに遭遇。人からもらった食べ物を器用に食べている。
水辺であり木陰が多いため暑さはそこまで気にならず。何より景色が素晴らしいので歩くのは全く飽きない。
太陽が当たって金色にきらきらと輝く水面。澄んだ水には魚や蝶にトンボ、アメンボなどなど、たくさんの生き物が住んでいる。
金鞭岩と神鷹護鞭。谷底から見上げる高い岩柱に囲まれて圧倒される。
中国の大人気ドラマ『孫悟空』のロケ地でもあった場所であり、該当エピソードが映し出された大きなスクリーンのそばにお猿さんがいたのがなんとも味わい深い。
途中の広場にはさらに多くのお猿さんが。木々を飛び移って追いかけっこをしている猿がいたり人から食べ物を奪おうとする猿がいたりでだいぶ賑やか。
ハイキングルート後半では木の枝から川へのダイビングを楽しんでいるお猿さんたちに遭遇。楽しそう。
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| その姿勢、ツラくないのだろうか。 |
長寿泉と名付けられたほんのり甘い湧き水。その名の通り、飲めば寿命が長くなるとか。
小休憩を挟んでさらに先へ。空気が気持ちいい。
谷底の橋を渡る。足元には静かに流れる川、頭上には雄大な山。素晴らしいパノラマだ。
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| 千里相会、長い時を経て再会できた二人。 |
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| 昔崩落してきた岩柱の一部。 |
途中でアイス休憩を挟み…
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| 中国の緑豆アイス美味しいんだよね。 |
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歩道のど真ん中に寝っ転がっていた猫。 野生にしては毛並みが綺麗? |
ゴールの水绕四门(水繞四門)へ到達。さすがに最後は足がジンジンする。
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| この岩も自然にできた造形。「自然は芸術家」とはよく言ったものだ |
東南門から来る観光客でもにぎわっている広場。ここの眺めも非常に良い。
ここからバスに乗り、最後に百龍エレベーターへ。
バス停を降りると中国らしく、エレベーターの現状をライブ配信している人たちが並んで座っていた。
326mの高さをスムーズに登っていくエレベーター。
先ほど下から見上げていた岩山が今は眼下に広がっている。良い眺めだ。
東門に戻るバスでは綺麗な夕焼けの景色を横目にうとうと。
東門に戻ってきた。出口辺りは伝統的な建物を模した門構え。
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| 伝統製法の飴。 |
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| 帰りのタクシーからの眺めも良い。 |
町中の宿に戻りあたりが暗くなった頃、七十二奇楼を見に行ってみた。
コロナ禍中に建てられたという積み木のような建物、ライトアップでギラギラしている。
中には入らず外から鑑賞するに留めた。周りの屋台でお土産物色。
ホテルに戻ったら足をしっかりマッサージしてから就寝。明日も一日動くぞ。
朝はゆっくり目に起きて朝食に出かけたら、ちょうど朝市で賑わっているエリアに遭遇。
いろんなお野菜やでっかいお豆腐、元気に泳ぐ田鰻、生きた鶏や鴨やガチョウを売りに出しているおじさんも。
入った朝食処は店主の態度が悪いけど味はいいとの評判らしく、実際行くと態度はそっけないかもだけど悪い印象はなかった。
辛めの牛肉・羊肉麺や小笼包、胡麻団子などを食べたが美味しかったし安いのに量が多い。評判いいのも頷ける。地元民もたくさん食べに来ているようだった。
お腹を満たしたところでいざ天門山へ。
近場のロープウェイ乗り場ではチケット代に含まれているシャトルバスも出ているらしいが、今回は時間を節約してエリアの正門まで車を頼んだ。
正門広場に到着すると、なんとすでに天門山と天門洞が見える!
ちょうど霧が山の上の方にかかっており、太陽の光が山の左上に来て幻想的な光のビームを演出していて感動。ロープウェイがゆっくり霧の中に消えていく様子もずっと見ていられる。
正門のあたりは天门有狐神という劇の大きな舞台があって、屋根にいる狐の舞台装置が動いていた。狐の神様の伝説があるらしい。劇の出演者らしき衣装の二人が猫を連れていた。
私たちの購入したチケットは、まず階段を足で上ってからロープウェイで市内に帰るルート。しかし初手である程度山に登るため、距離の短いロープウェイに乗るのであった。結構大きなゴンドラに20人ほど一緒に乗り込む。
ちなみに全体の地図はこのような感じ。
どんどん近づいてくる山々と、それを蛇のように何重にも曲がりながら走る車道のコントラストを堪能する。
ロープウェイを降りてからの眺めも最高だった。これがまさに見たかった雲海の風景だ。
この山道ではカーレースを開催することもあるそうだ。
命がけだな…
さらに洞穴へ近づくと、999段の階段・上天梯がよく見えてくる。太陽が山の裏にあり、ちょうど綺麗な数筋の薄明光線に。ゆっくりと動く霧のような雲で神々しい。
地上から天門洞に向かって伸びていく帯のような道を移動する人々が小さく見える。
原神の璃月港手前にある穴あき岩はこの天門山オマージュだろうから、ここは鍾離先生と記念撮影。
上天梯には緩やかな坂が5つ、急な坂が4つある。これは数字の9に対応していて、人生の浮き沈みと、困難を乗り越えて初めて成功が得られるという原則を象徴している、そうだ。
ということで、我々もこの階段にチャレンジ! 階段の始まり部分には、香を焚いて天を祀る天門祭壇が。
急な部分もあり(昇降角度おそらく45°!)、階段が先日の雨で少し濡れているので、ゆっくり確実に登っていく。
手すりを掴んで一歩一歩しっかり上っていく。逆に上から降りてくる人たちもいるのでぶつからないように気を付けよう。
だんだん近づいてくる天門洞。年に何度か、朝の霧が洞穴から流れ出していく天门吐雾という現象が見られるそうだ。その様子はさながら龍が天へ登っていくようだとか。
最終的に999段を登り切って達成感。ゆっくり登ったので意外と息は切れなかった。
一休みできるベンチの先に、天門洞自体を観察できるエリアが。洞穴の天井にも穴が空いていることを初めてここで知った。
手前は溜池になっていて、岩の形とその間から覗く空が穏やかな水面に反射しているのがなんだか幻想的。中には鯉も泳いでいる。
反対側に回ると洞穴の裏側も観察できる。やはり自然にこうなったのが不思議だな。しかも数百年前とは穴の向きが変化しているとの研究結果があるらしい。さらに興味深い。
ここから7つの長いエレベーターに乗ってさらに高い山の頂上エリアまでガンガン上がっていく。
エスカレーターを降りた場所はレストランエリアになっていたのでドリンク休憩。カップについてきた紙製ラベルの一部が切手のように剥がせる記念品になっていた。
さらに高い場所からの絶景パノラマを堪能。上から見る天門洞もまた良いものだ。
ここから山を歩くのには東と西のルートがあるが、今回は見所の多そうな西ルート(地図の右手側)を取ることに。途中まだ工事中(改装中?)の場所もあったが、全体的に看板がしっかり出ていて歩きやすい。
濃い緑の森が続く谷を横目に崖を進んでいく。ほどなくして床がガラス張りの崖に到達! 手前で靴にかける滑り止めの布カバーを装着していざ。道がそこまで広くないのであまり怖さは感じない。軽くジャンプしても問題なし!(※危ないので真似をしないでね)
続いて崖際の鬼谷山道を通っていく。ひたすら素晴らしい山の風景が続くのだ。
遠目にリフトに乗っている人たちが見える。
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| 身体が浄化されそうな空気感。 |
しばらくして、巨大な何かに岩壁が切り裂かれたような地形に遭遇。鬼谷天堑と呼ばれるここは、風が吹き抜けるとオバケの叫びのような音がするとか。狭い谷底を見下ろすとなかなかの高さに圧倒される。
さらに先には大きな吊橋が。あまり揺れずに渡れるね。いい風景だ。
立派な造りの天門山寺に到着。今回は中には入らず、手前の広場から出ているリフトに乗って、先ほど見かけたように来た道を空中から戻っていくことに。
ロープウェイと違い、スキー場のリフトように周りに囲いがないタイプなので、高いところが苦手な人はちょっと大変かもしれない。支柱を通る時はちょっとは揺れる。手で掴まるしかないので決して身を乗り出さないように、あと物を落とさないように。
私は風が気持ち良かったので、10分強の空中散歩を楽しんだ。
陽が少し傾いてきたころ、今度は街中へ戻る長い方のロープウェイへ乗って帰ることに。最初に射出される時のスピードがすごかった。
もう一度天門洞が見えたり、二種類のロープウェイが交錯する地点を観察できたり、後半は長閑な畑エリアを通っていく、約20分の穏やかな空の旅。
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| 後半の畑エリアは結構低めに飛んでいく。 |
最後に山の緑から街の灰色へ景色が変化する。ちょうど張家界の電車駅の上を通って終点。
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| 線路の上を横切って… |
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| 街中のロープウェイ駅へ帰着! |
ちゃんとしたお昼ご飯を食べていないのでお腹が空いたな~ということで、道なりにあった屋台でマンゴーを購入。甘くて美味しい。
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| マンゴーの山。 |
ちょうどホテルに向かう道にあった韓国レストランで冷麺やピビンパ、チヂミを食べた。暑い日に冷麺の甘辛酸っぱさが効く。
行ったときは客は私たちしかおらず、割と暇そうな店員さんたちは韓国の団体客のために焼肉の準備をしていたようだった。やはり韓国からのお客が多い。
街中にあったお茶づくりの銅像と、天日干しの煮干し(?)。
たくさん歩いてたくさん見れた張家界の旅もそろそろ終わり。追加料金を払って18時まで延長させてもらったホテルの部屋でシャワーを浴びて一休みし、空港へ向かう。
空港内ではタッチパネル付きのカートが置いてあった。最先端!
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行けて本当に良かった張家界。また次行くときは、今回訪れることのできなかった場所も見て回りたい! (なにせ広すぎる…)
冬景色もとても素敵だそうだから、次の目標は雪の張家界かな?